33CDR-3947
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第6番変ホ長調 K.268(365b)
ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調 K.216
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
カール・ミュンヒンガー指揮
シュトゥットガルト室内管弦楽団
英DECCA LXT 5044(FFRR録音)
1954年10月14日-11月11日、スイス、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール録音
ヴァイオリン協奏曲第6番K.268(365b)はモーツァルトの死後8年目の1799年にヨハン・アントン・アンドレによって楽譜が出版された。モーツァルト時代にミュンヘンで活躍したヴァイオリニスト、ヨハン・フリートリッヒ・エックがモーツァルトから手渡された楽譜にもとづいて自分で加筆し、さらにモーツァルトの弟子のフランツ・ジェスマイアー(1766-1830)が加筆したという。ジェスマイヤーはモーツァルト最後の作品「レクイエム」を補筆完成させた人物。学者間では第2楽章は疑わしいが、他の楽章はモーツァルトの作品であるという説だったが、現在ではモーツァルトの作品表から除外されている。ジャック・ティボーの(1880-1953)の快心の名演がSPレコード(復刻CDR:78CDR-3080)にあったが、LP時代には録音はごく僅かだった。クリスチャン・フェラス(1933-1982)はパリ音楽院出身。49歳の若さで他界したが、DECCA、EMI、DEUTCHE GRAMMOPHONに大量の録音を残した。これは21歳のフェラスが取り組んだ最初期の録音。指揮者のカール・ミュンヒンガー(1915-1990)はドイツ生まれ。ヘルマン・アーベントロート(1883-1956)に師事し、シュトゥットガルト室内管弦楽団を主宰した。
復刻にはWESTREX 10Aカートリッジの復製モデル「クラング・クンスト10A]をmono接続にし、コルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。