78CDR-3890
プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調作品25「古典交響曲」
セルジュ・チェリビダッケ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
仏 VSM SL141/42 (英HMV C3729/30と同一録音)
1948年2月4,5,6日ベルリン録音
指揮者35歳の初録音レコード。セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)はルーマニア生まれ。ベルリンに学び、その地で第2次世界大戦の終戦を迎えた。当時ベルリン・フィルの常任指揮者だったヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)が大戦中のナチスとの関係をとがめられ謹慎生活をおくっていた。後継の指揮者にレオ・ボルヒャルトが選ばれたが、ボルヒャルトが急死したため、後任者さがしコンクールが開かれ応募したチェリビダッケが審査員全員一致で優勝し、ボルヒャルトの死の8日後にベルリン・フィルの野外コンサートで指揮者デビューした。1947年のフルトヴェングラー復帰後もチェリビダッケはベルリン・フィルに留まっていたが、1954年フルトヴェングラーの死後カラヤンがベルリン・フィルの首席指揮者になってから、イタリア、スウェーデンのオーケストラに客演した。この録音はチェリビダッケが35歳の初録音。約4分のSPレコード一面に 1日を費やすこの指揮者の姿がデータから窺える。チェリビダッケはこのシリーズでロンドン・フィルを指揮したモーツァルト:交響曲第25番K.183(78CDR-3254)が出ている。
復刻には「音のエジソン」
http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジの上級モデル〔ゼロSP 78rpm〕(3mil 針)とコルグの[DS-DAC-10R]DSD録音機を使用した。