78CDR-3838
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV1041
マックス・シュトループ(ヴァイオリン)
フリッツ・シュタイン指揮
ベルリン大学器楽合奏団
独 ELECTROLA DB5527/8
1939年ベルリン録音
マックス・シュトループ(1900-1966)はドイツのヴァイオリン奏者。1922年、当時ザクセン国立歌劇場の音楽監督だったフリッツ・ブッシュ(1890-1951)の招きでコンサート・マスターに就任。1924年から1928年にはワイマール音楽学校のヴァイオリン教授になり、一方オットー・クレンペラーの要請でベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサート・マスターも務めた。大戦後の1947年からはデトモルト音楽アカデミーでヴァイオリンと室内楽の指導にあたった。指揮者のフリッツ・シュタイン(1879-1961)は神学者で教会のオルガン奏者でもあった。1919年から1933年の長期にわたりキール大学で教鞭をとり、ナチス政権の下ではユダヤ人関連音楽の排斥に尽力した。そのため大戦後はは失職し1961年に世を去った。このレコードはドイツ国内だけで発売され、英HMVや米VICTORでは出なかった。原盤番号の末尾の「T」は、演奏会場から電話回線で音声信号を録音室に送り原盤を作成したという記号。フルトヴェングラー指揮ベートーヴェンの「運命」(78CDR-3521)のドイツ盤SPレコードにもこの記号がある。ドイツ以外で発売された盤ではこの記号は削り取られていた。復刻には「音のエジソン」
http://www.otono-edison.com./ のSPレコード専用のMC型カートリッジ(3mil針)とコルグのNu 1DSD録音機を使用した。