78CDR-3745
ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
ルネ=バトン指揮
コンセール・パドルー管弦楽団
英HMV D987/92
1924年10月14、17-18日パリ録音 ※機械式録音盤(電気式録音以前)の復刻音源
この名曲の世界初の録音。ルネ=バトン(1879-1940)はフランスの指揮者で作曲家。パリ音楽院でピアノと楽理をアンドレ・ジェダルジュ(1856-1926)に学んだ。1907年オペラコミークの合唱指揮者となりキャリアをスタートした。1910年ミュンヘンで開催された「フランス音楽祭」の責任者に選ばれ、1912-13年にはディアギレフ(1872-1929)の「ロシアバレエ団」の指揮者をつとめた。第1次世界大戦中の1916-18年にはオランダ王立歌劇場の責任者、また1914-19年にはハーグ・レジデシティ・オーケストラを率いて避暑地スケフェニンヘンのサマーコンサートを担当した。コンセール・パドルー管弦楽団はその前進をコンセール・ポピュレールと名乗り1861年に発足したフランスで最も古いオーケストラだったが、後発のコンセール・コロンヌ(1873年設立)、コンセール・ラムルー(1881年設立)に押され1884年に活動を停止した。1918年に映画企業家のセルジュ・サンベールがオーケストラを復活し、ルネ=バトンに指揮を依頼し、1921年からコンセール・パドルーを名乗った。その後アンドレ・カプレ、アルベール・ウォルフ、デジレ=エミール・アンゲルブレシュト等が指揮者をつとめた。復刻には「音のエジソン」
http://www.otono-edison.com/ SPレコード専用MC型カートリッジ(3mil針)とコルグ社のNutubeフォノ・イコライザーを使用した。この録音の翌年、1925年に電気式録音が登場した。