78CDR-3724
ワルテル・ストララムの芸術
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル: 道化師の朝の歌- "鏡" より
イベール:寄港地 - 3つの交響的絵画(強音で音ワレあり)
ワルテル・ストララム指揮
ストララム管弦楽団
仏COLUMBIA LFX30 1930年2月24日録音
仏COLUMBIA LFX185 1930年3月30日録音
仏COLUMBIA LFX17/18 1930年1月23日録音
指揮者のワルテル・ストララム(1876-1933)は、1925年パリの数あるオーケストラの中から優れた人材を選んでコンセール・ストララム管弦楽団を組織した。その目的は当時の作曲家が書いた作品を最上の演奏で世に知らせることだった。中でも作曲家モーリス・ラヴェル(1875-1937)の「ボレロ」(1928)の初演はよく知られている。オーケストラはコンサート・マスターにマルセル・ダリュー(1891-1989)、フルートにマルセル・モイーズ(1889-1984)、ハープにリリー・ラスキーヌ(1893-1988)らの超一流演奏家が加わっていた。これらの録音でも各所にそのソロが聴ける。特に第1曲のドビュッシー:牧神の午後への前奏曲のモイーズのフルート・ソロとラスキーヌのハープは注目。オーケストラの内部を浮き彫りにする鮮烈な演奏に耳を傾けられたい。