78CDR-3692
モーツァルト:
セレナード第11番変ホ長調 K.375
(2本のオーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、2本のバスーンのための)
ミッチェル・ミラー&アルバート・ゴルツァー(オーボエ)
クラーク・ブロディ&シドニー・パワーズ(クラリネット)
エレン・ストーン&フリップ・パーマー(ホルン)
ハロルド・ゴルツァー&ルイ・マストロコーラ(バスーン)
ナショナル・オーケストラ・アソシエーション同窓会のメンバー
(リチャード・コーン監修)
米 RCA VICTOR 18174/6(Set DM826)
録音:1941年5月27日
オーボエを吹いているミッチェル・ミラー(1911-2010)は後にミッチ・ミラーとしてアメリカのポップス業界を牛耳った大人物。ニューヨーク州ロチェスターに生まれ10代の頃オーボエを習い始め、名門のイーストマン音楽学校に進んだ。1932年に優秀な成績で卒業後オーボエ、イングリッシュ・ホルン奏者として活躍した。これはミッチ・ミラーが30歳の時のもので、演奏家として恐らく最初の録音と思われる。ここに登場する演奏家が所属していたナショナル・オーケストラ・アソシエーションは1930年に創立され、若い演奏家達の "トレーニング・スクール" だった。それは音楽学校を卒業したての若手ミュージシャンを既成のオーケストラに橋渡しをする機関でオーケストラメンバーの人たちが直面する演奏テクニックや音楽解釈上の問題を指導した。音楽監督は1930から1958年までレオン・バージン(1900-1999)、1958年以降はジョン・バーネット(1917-)がつとめた。このシリーズでロジーナ・レヴィーンの演奏するショパン: ピアノ協奏曲第1番(33CDR-3649)が出ている。