
33CDR-3690
モーツァルト:
ヴァイオリン・ソナタ第34番変ロ長調 K.378(317d)
ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330(300h)
幻想曲ニ短調 K.397(385g) (4:53)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
グラウコ・ダッティーリ(ピアノ)
エマ・ボワネ(ピアノ)
米 VOX VLP 6400(U.S.)(モノ)
1949年録音(原盤に起因する音ユレあり)
ルッジェーロ・リッチ(1918-2012)はアメリカのヴァイオリニスト。名教師ルイ・パーシンガー(1887-1966)に師事し、16歳でサンフランシスコでデビューした。1930年代にベルリンでゲオルク・クーレンカンプ(1898-1948)の門下に入った。1942年から45年まで米軍籍で慰問演奏に携わった。ピアノのグラウコ・ダッティーリはローマ生まれ。テノール歌手ベニャミーノ・ジーリ(1890-1957)が1927年ニューヨークに連れてきて、ファースト・ピアノ四重奏団(1941年設立)のメンバーになり活躍し2007年に死去した。エマ・ボワネ(1891-1971)はパリ音楽院のピアノ科の名教授イジドール・フィリップ(1863-1958)のクラスで一等賞を得た。ボストン交響楽団の指揮者だったセルゲイ・クーセヴィツキー(1874-1951)はボワネのモーツァルトを聴いて "まるで天使が弾いているようだ" と絶賛し、ボストン交響楽団の演奏会にソリストとして何度も招いて共演した。ボワネはニューヨークのアメリカン・カレッジ・オブ・ミュージックで教鞭を取った。録音はSP時代米RCAに、初期LP時代には米VOXに残した。