78CDR-3677
モーツァルト:ヴァイオリンと管弦楽のためのアダージョ ホ長調 K.261
レーガー:ヴァイオリンとピアノのための組曲イ短調作品103aからアリア
タルティーニ=クライスラー編:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調作品1-1
からフーガ
シュテフィ・ゲイエル(ヴァイオリン)
パウル・ザッハー指揮
コレギウム・ムジクム・チューリッヒ
ヴァルター・シュルテス(ピアノ)
スイス COLUMBIA LZX7
日ODEON U-10020(独 Odeon 6573と同一録音)
録音: 1938年(モーツァルト)&1927年4月11日(レーガー&タルティーニ)
シュテフィ・ゲイエル(1888-1956)はハンガリーの女流ヴァイオリン奏者。ブダペストのリスト音楽院でイェノ・フバイ(1858-1937)に師事した。ベラ・バルトーク(1881-1945)やオトマール・シェック(1886-1957)は共に彼女のためにヴァイオリン協奏曲を献呈した。初婚の相手が病死した後、1920年にスイスの作曲家ヴァルター・シュルテスと再婚しチューリッヒに居を構え音楽院で教えた。その時の弟子の一人がアイダ・シュトゥツキ(1921-2011)。シュトゥツキは後にアンネ=ゾフィ・ムターの師となった。シュトゥツキはこのシリーズでモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第7番 K.271a(33CDR-3645)が出ている。
パウル・ザッハー(1906-1999)はスイスの指揮者で作曲家。往年の名指揮者フェリクス・ヴァインガルトナー(1863-1942)に学んだ後バーゼル室内管弦楽団を設立した。世界的製薬会社エフ・ホフマン・ラ・ロッシュ社のオーナー未亡人との結婚で巨大な富を得て、多くの作曲家へ作品委嘱をした。武満徹の「ユーカリプス」もザッハーの委嘱による。