78CDR-3672
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調作品11「街の歌」
J.S.バッハ:アダージョ ト長調
デニス・マシューズ(ピアノ)
レジナルド・ケル(クラリネット)
アンソニー・ピーニ(チェロ)
英 COLUMBIA DX8200/2
録音:1944年7月2日(ベートーヴェン)&1944年7月31日(J.S.バッハ)ロンドン、
アビー・ロード EMI第3スタジオ
デニス・マシューズ(1919-1988)は英国のピアニスト。ロンドンの王立音楽アカデミーでハロルド・クラックストン(1885-1971)に師事し1939年にデビューした。その後1946年まで兵役につき、大戦後コンサート・ピアニストとして活躍しレコード録音も多く残した。晩年はバーミングハム音楽院で教鞭をとった。レジナルド・ケル(1906-1981)は英国のクラリネット奏者。王立音楽アカデミーでハイドン・ドレイパーに師事し、在学中からロイヤル・フィルハーモニー協会オーケストラの首席奏者をつとめ、卒業後ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に移籍した。戦後の1948年にアメリカに渡り、コンサートやレコーディングのほか、ベニー・グッドマン(1909-1986)やピーナッツ・ハッコー(1918-2003)らにクラシック音楽奏法を指導した。1958年に母国に帰り晩年は画家として余生を送った。アンソニー・ピーニ(1902-1989)は英国の五大オーケストラの首席チェロ奏者やソリスト、室内楽奏者として活躍、また王立音楽カレッジやギルドホール音楽演劇学校で教鞭をとった。この録音は第2次世界大戦末期のもの。SPレコードとしては日本では発売されなかった。