
33CDR-3670
ハイドン:チェロ協奏曲ニ長調作品101, Hob.VIIb-2
ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調 G.481
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
パブロ・カザルス指揮
ラムルー管弦楽団
仏 PHILIPS 835 069 AY(Stereo)
録音:1960年10月パリ
モーリス・ジャンドロン(1920-1990)は南仏ニース生まれ。ニース音楽院を卒業後、パリ音楽院でジェラール・エキング(1879-1942)のクラスで学び1938年に一等賞を得た。大戦後の1945年12月2日にロンドンのウィグモア・ホールでベンジャミン・ブリテン(1913-1976)のピアノ伴奏でフォーレとドビュッシーのソナタを弾いてソロデビュー。さらに同月、プロコフィエフのチェロ協奏曲第1番の初演をワルター・ジュスキンド指揮ロンドン・フィルと行って名声を高めた。ジャンドロンはメニューイン兄妹とピアノ三重奏を25年に渡って行った。パブロ・カザルス(1876-1973)はスペインのカタルーニャ地方の町エル・ペドレル生まれ。バルセロナ音楽院でチェロ、ピアノ、楽理、作曲を学んだ。第2次世界大戦後、南仏プラドに隠遁していたカザルスに、友人でヴァイオリン奏者のアレクサンダー・シュナイダーが室内音楽祭を開くことを提案してカザルスは受け入れた。これはカザルスが弟子のジャンドロンのために指揮棒をとった唯一のスタジオ録音。それだけカザルスがこの弟子に目をかけていたことがうかがえる。