33CDR-3659
ミッシャ・エルマン・リサイタル
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調作品1-23
J.S.バッハ:G線上のアリア
サンマルティーニ=ナチェス編:パッサカリア
ヴィターリ=シャイエ編:シャコンヌ
ミッシャ・エルマン(ヴァイオリン)
ジョゼフ・セイガー(ピアノ)
米 LONDON LL 1631(Mono)(英 DECCA LXT 5303 と同一録音)
(1956年10月15-18日ロンドン NW6デッカ・スタジオ録音)
ミッシャ・エルマン(1891-1967)はロシア、キエフのタルノイ生まれ。4歳でヴァイオリンを始め、オデッサの王立音楽学校に入学。その後ペテルブルグ音楽院で名教授レオポルド・アウアー(1845-1930)に師事した。1904年にベルリンでデビュー。1905年にはロンドン、1908年にニューヨークのカーネギー・ホールでデビュー、聴衆を沸かせた。1911年に単身アメリカに移住、その後家族を呼び寄せ1923年に市民権を得た。1921年に初来日、その後1937年、1955年に来日した。エルマンは機械式録音時代からSPレコード時代にかけて米VICTORの看板アーティストとして君臨した。これはエルマン65歳のモノLP録音である。往年の名ヴァイオリニストをハイファイ録音で捉えた貴重なもの。聴き手を引きつける名手のヴァイオリンの魅力は十分に残っている。なおここに収録のヴィタリの「シャコンヌ」はエルマンの初録音。