78CDR-3646
モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
シメオン・ベリソン(クラリネット)
ロート弦楽四重奏団
フェリ・ロート(第1ヴァイオリン)
イェネ・アンタル(第2ヴァイオリン)
フェレンツ・モルナール(ヴィオラ)
ヤーノシュ・ショルツ(チェロ)
米 COLUMBIA 68909/12-D
(1937年9月29日ニューヨーク、コロンビア・スタジオ録音)
ロート弦楽四重奏団はオーストリア=ハンガリー帝国出身のヴァイオリニスト、フェリ・ロート(1899-1967)によって1922年に設立された。ロートはブダペスト王立音楽アカデミーの出身で1919年からブダペスト歌劇場のコンサート・マスター、1921年にはベルリン・フォルクスオーパーのコンサート・マスターをつとめた。1928年にアメリカに渡り、室内楽奏者として活躍した。1929年から1939年の11年間はこの四重奏団の黄金期で全員ハンガリー出身者で構成され、レコード録音の数も多い。代表的なものにJ.S.バッハのフーガの技法がある。クラリネットのシメオン・ベリソン(1881-1953)はモスクワ生まれ。1921年にアメリカ国籍を得た。ベリソンはニューヨーク・フィルの第1クラリネット奏者として活躍する傍ら、クラリネット奏者のグループを結成し、メンバーが当初 8名だったのが1948年には75名になっていた。ベリソンは他にモーツァルトのコンサート・ロンド、ベートーヴェンのドン・ジョバンニ変奏曲の録音があった。