33CDR-3614
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
ピエール・バルビゼ(ピアノ)
独 TELEFUNKEN TW 30011(Mono)
(1953年5月15日ハンブルク録音)
クリスチャン・フェラス(1933-1982)は49歳の若さで世を去ったフランスの名ヴァイオリニスト。父親の手ほどきで7歳からヴァイオリンを始め、1941年にニース音楽院に入学、1943年に一等賞を得た後、1944年にパリ音楽院に入りヴァイオリンをルネ・ベネデッティ(1901-1975)に、室内楽をジョゼフ・カルヴェ(1897-1984)に師事し1946年に一等賞を得た。1948年オランダのスケフェニンヘンで開かれた国際ヴァイオリン・コンクールで優勝、その後ジョルジュ・エネスコ(1881-1955)について更なる研鑽を積んだ。1949年のロン=ティボー国際コンクールでは1位なしの2位入賞だったが、ここでピアニストのピエール・バルビゼ(1922-1990)と出会い以降ずっとデュオを組んだ。やがてフェラスはDECCA、EMI、DEUTCHE GRAMMOPHONに大量の録音を残していくが、この独TELEFUNKEN録音は20歳の時のもので、みずみずしい音色と高い音楽性で既に大家の風格を備えている。この時ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番も録音していた。