78CDR-3602
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:Auer/Heifetz、Joachim/Heifetz、Joachim/Auer/Heifetz)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
NBC 交響楽団
米 VICTOR 17451/5
(1940年3月11日ニューヨーク録音)
(オーケストラの強音で音割れするところがあります)
ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)はロシア生まれのアメリカのヴァイオリニスト。ペテルブルグ音楽院でレオポルド・アウアー(1845-1930)に師事し10歳でデビューした。1917年16歳の時に革命を逃れ一家はアメリカに移住し、少年ハイフェッツは一流演奏家として待遇された。その後青年期、壮年期から引退するまで世界最高のヴァイオリン奏者として崇められた。アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)はイタリアのパルマ生まれの指揮者。1937年NBC交響楽団の創立時に首席指揮者に迎えられた。この録音は二人の巨匠が顔を合わせた放送録音の貴重な音源。SPレコードの盤面の切り替わり時が唐突にカットされているが、NBC放送局の8Hスタジオの残響の少ない音が特徴。これまでの復刻盤では人工的な残響を加えているので演奏の本質が伝わって来なかった。