78CDR-3601
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品19
(カデンツァ:A.シュナーベル)
アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)
イッサイ・ドブローウェン指揮
フィルハーモニア管弦楽団
英 HMV DB9099/102
(1946年6月6日ロンドン、EMI第1スタジオ録音)
アルトゥール・シュナーベル(1882-1951)はシレジアのリプニク生まれ、1899年7歳でウィーン音楽院に入り、1891年から97年に名教授テオドール・レシェティツキ(1830-1913)に師事した。1901ベルリンでデビューし、1933年までこの地を本拠にした。その後イギリス、イタリアに、1939年にはアメリカに移住した。この録音は大戦後のもので、シュナーベルのベートーヴェン協奏曲の第2回目の中のもの。1930年代の第1回のものと較べて、音質が圧倒的に優っている。指揮者のイッサイ・ドブローウェン(1891-1953)はロシア帝国に生まれ、1921年ソビエトを離れノルウェーに定住しオスロ・フィルハーモニーの指揮者になった。EMIから録音用の指揮者として起用され、このフィルハーモニア管弦楽団のほか、戦前にはウィーン・フィルハーモニーを指揮して、ブロニスワフ・フーベルマンと共演したJ.S.バッハの協奏曲第1番(78CDR-3228)と第2番(78CDR-3595)がこのシリーズで出ている。