78CDR-3590
シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA DB 5588/90
(1940年4月ベルリン録音)
カール・ベーム(1894-1981)はオーストリアの指揮者。グラーツ大学で法学博士の学位を得た。個人教授で音楽を学んだ後、1917年グラーツ市立歌劇場でデビュー。ブルーノ・ワルター(1876-1962)の知己を得て、1921年からバイエルン国立歌劇場、1927年ダルムシュタット市立歌劇場、1931年からハンブルク国立歌劇場、1934年からドレスデン国立歌劇場の指揮者を歴任、1943年にはウィーン国立歌劇場総監督に就任した。この録音はウィーンではなく、ベルリンで行われたもので、おそらくベームとウィーン・フィルとの初録音ではないかと思う。当時46歳だったベームの若き日の記録として残したい名演奏。大戦中の録音のためベーム・ファンでもあまり知られていなかったもの。