78CDR-3576
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
ベイジル・キャメロン指揮
ナショナル交響楽団
英 DECCA K1444/7
(1945年4月26日、1946年2月6日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
イダ・ヘンデル19歳の時の録音。イダ・ヘンデル(1924-)はポーランド生まれ。1935年ワルシャワ音楽院で金メダルとフーベルマン賞を得た。同年開かれたヴィエニアフスキ国際コンクールでジネット・ヌヴー(16歳)、ダヴィド・オイストラフ(27歳)に次いで第3位に入賞、そのとき11歳だった。ヘンデル一家は1939年に祖国ポーランドを離れロンドンに移住し、1940年に市民権を得た。その年に英デッカと契約し初録音を行った。第2次世界大戦中であったにもかかわらず50枚近い録音をしてデッカ社の看板アーティストになった。これは彼女がデッカへの初協奏曲録音である。ベイジル・キャメロン(1884-1975)はイギリスの指揮者。サンフラシスコ交響楽団やシアトル交響楽団の指揮者をつとめた後、プロムスでサー・ヘンリー・ウッド(1869-1944)のもとで活躍、1957年にCBEに叙勲された。