33CDR-3546
J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
アウグスト・ヴェンツィンガー(チェロ)
独BARENREITER-MUSICAPHON BM 30 L 1057/8A
(1960年9月=BWV1007 & BWV1008、1961年6月=BWV1009ハンブルグ録音)
アウグスト・ヴェンツィンガー(1905-1996)はスイス出身のチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンパ奏者、指揮者。バーゼルに生まれ、生地の音楽院で音楽理論をベルリンで大チェリスト、エマヌエル・フォイアマン(1902-1942)の個人レッスンを受けた。1929年から1934年までブレーメンのオーケストラの首席をつとめた。また1925年からヴィオラ・ダ・ガンパの研究を始め、1930年にフルート奏者のグスタフ・シェックと古楽器の演奏団体を結成、また1933年にはカペル・カンマームジークという名の古楽器集団を立ち上げたが、政治的な圧力で解散、スイスに帰りバーゼル・スコラ・カントルムのヴィオラ・ダ・ガンパ教授をつとめた。指揮者としても活躍し、1958年から1966年までハノーファーで定期的にバロック・オペラの上演を手掛けていた。このバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲は、自身が校訂して出版(ベーレンライター版)に合わせて録音されたもので、楽譜は現在でも流布しているが、この録音はまったく忘れ去られていたもので初CD化である。