78CDR-3542
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
アレクサンダー・ブライロフスキー(ピアノ)
ユリウス・プリューヴァー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
独 POLYDOR 66753/6
(1928年ベルリン高等音楽院録音)
アレクサンダー・ブライロフスキー(1896-1976)はウクライナのキエフ生まれ、8歳でピアノをはじめ18歳でキエフ音楽院に入り、1911年ゴールド・メダルを得て卒業。その後ウィーンでテオドール・レシェティツキ(1830-1915)についてさらに研鑽を積んだ。さらにチューリッヒでフェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)に、最後にフランスでフランシス・プランテ(1839-1934)についた。1926年にフランスの市民権を得た。ブライロフスキーはショパンの全160のピアノ作品を6回のコンサートで演奏する歴史上初の快挙をうちたて、その一部では作曲者ショパンの所持したピアノを演奏した。この協奏曲録音はブライロフスキーの初録音の一つ(他にリスト:ピアノ協奏曲第1番がある)で、輝かしい豪快な指さばきは師のブゾーニやプランテを思わせるもので、後年の録音とは一線を画す見事なもの。ユリウス・プリューヴァー(1874-1943)はドイツの指揮者。ドイツ・ポリドールにシューベルト:交響曲第8番「未完成」ほかシュトラウス:ワルツ集などがあった。