78CDR-3541
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414
ルイス・ケントナー(ピアノ)
サー・トーマス・ビーチャム指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
米COLUMBIA 71495/7(英COLUMBIA LX894/6と同一録音)
(1940年1月12日、3月26日、5月10日ロンドン、アビー・ロードEMI第1スタジオ録音)
ルイス・ケントナー(1905-1987)はシレジアのカルウィン(現チェコ共和国カルヴィーナ)にハンガリー国籍の両親のもとに生まれた。1911-1922年にブダペスト音楽アカデミーでピアノをアントン・セーケイ、室内楽をレオ・ワイネル、作曲をゾルタン・コダーイに学んだ。15歳でコンサー・ピアニストとして活躍を始め、1935年にイギリス国籍を得た。1933年にバルトークのピアノ協奏曲第2番を作曲者の要請でオッー・クレンペラーの指揮のもとで初演。ピアノ協奏曲第3番をエイドリアン・ボールトの指揮でヨーロッパ初演をロンドンで行った。また義兄にあたるユーディ・メニューイン(1916-1999)とウォルトン(1902-1983)のヴァイオリン・ソナタを1949年9月30日にチューリッヒで初演した。指揮者のサー・トーマス・ビーチャム(1879-1961)は英国で最も尊敬された指揮者。1932年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を組織し、1947年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を作った。ビーチャムの指揮するモーツァルトはSP時代最も権威あものとして欧米では受け入れられた。