33CDR-3511
シューベルト(カサド編):
アルペジョーネ・ソナタイ短調(オーケストラ伴奏版)
ガスパール・カサド(チェロ)
サー・ハミルトン・ハーティ指揮 管弦楽団
英 COLUMBIA LX-1/3
(1929年3月5日ロンドン録音)
ガスパール・カサド(1897-1966)は20世紀前半に活躍したチェロ奏者。スペインのバルセロナにに生まれ、7歳でチェロを始め、9歳で公開演奏会で弾いた。その時聴衆の中にパブロ・カザルス(1876-1953)がいた縁で、カザルスの指導を受けるようになった。演奏家としての活動は第1次世界大戦中にはじまった。1959年に日本人ピアニスト原智恵子(1914-2001)と結婚し話題になった。このシューベルトのアルペジオーネ・ソナタをカサドがオーケストラ版に編曲したユニークな作品。原楽譜は智恵子夫人により玉川大学教育博物館の寄贈された。指揮者のハミルトン・ハーティ(1879-1941)はアイルランド出身。教会のオルガン奏者だった父親の指導を受け12歳で教会のオルガニストになった。1901年ロンドンに出て大アーティスト達のピアノ伴奏者をつとめ、1920年にハレ管弦楽団の指揮者となり1933年までつとめた。ハーティは1925年に叙勲され、作曲家、編曲者としても活躍した。