33CDR-3477
ショーソン:詩曲作品25
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
ウジェーヌ・ビゴー指揮
ラムルー管弦楽団
フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード作品19
フォーレ:ピアノと管弦楽のためのバラード作品19
ギャビー・カザドシュ(ピアノ)
マニュエル・ロザンタール指揮
ラムルー管弦楽団
米 VOX PL6450(Mono)
(1947年12月、1947年10月29日パリ、サル・プレイエル録音)
ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀フランス最高のヴァイオリニスト。ボルドー出身で1893年からパリ音楽院でマルタン・マルシック(1848-1924)教授に師事し1896年16歳で一等賞を得た。生活のためにカフェのコンセール・ルージュで弾いていたところを指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1838-1910)に見いだされて楽員に採用された。その時ティボーの親友で後にパリ音楽院の教授になったジュール・ブーシュリ(1877-1962)もコロンヌの楽員になった。1905年にピアノのコルトー、チェロのカザルスとトリオを結成、1930年頃まで活躍した。ティボーは1953年3 度目の来日のときエール・フランス機がアルプスの支峰スメ山に激突して死亡した。享年72歳。フォーレを弾くピアノのギャビー・カザドシュ(1901-1999)はマルセイユ生まれ、旧姓ガブリエル・ロート。パリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)とマルグリット・ロン(1874-1966)に師事し16歳で一等賞を得た。1921年にロベール・カザドシュと結婚しデュオでも活躍した。この録音はSPレコード末期のもので、SPは盤質が粗悪なため、初期のLPから復刻した。ティボーの「詩曲」はエネスコの「詩曲」(78CDR-3018)と比較して劣るように言われてきたが、今回の復刻で初めて真価が問われるであろう。