78CDR-3433
モーツァルト:交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」
オットー・クレンペラー指揮
パリ・プロムジカ室内管弦楽団
仏 POLYDOR A6329/31
(1950年1月30日パリ、サル・ショパン録音)
オットー・クレンペラー(1885-1973)はドイツ生まれ、1910年からドイツ各地のオペラハウスでキャリアを積んだ。1927年-31年にはベルリンのクロール・オペラの指揮者をつとめた。ユダヤ人の彼は1937年ナチスの迫害を逃れてアメリカに移住、市民権を得てロスアンジェルス・フィルハーモニーの音楽監督のポジション得た。だがカリフォルニアの土地になじめずその地位を離れた。第2次世界大戦が終わるとヨーロッパ楽壇に復帰した。この録音はヨーロッパ復帰直後のパリで行われた。プロムジカ室内管弦楽団は実体はラムルー管弦楽団。この録音はSPレコード末期のもので日本ではほとんど知られていなかったもの。大指揮者の颯爽とし名演奏を、晩年の演奏と比較しながら聴かれることをおすすめする。