33CDR-3424
J.S.バッハ:
ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
ピアノ、ヴァイオリンとフルートのための協奏曲イ短調 BWV.1044
セリニー・シャイエ=リシェ(ピアノ)
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョルジュ・エネスコ指揮
パリ室内楽協会管弦楽団
仏 DECCA FAT133530(Mono)
(1952年録音)
エネスコ最晩年の超希少盤。ジョルジュ・エネスコ(1881ー1955)は20世紀前半に活躍したルーマニア出身の大音楽家。7歳でウィーン音楽大学に入学を許され、1893年12歳で音楽院の最高メダルを得た。引き続きパリ音楽院で学び1899年にヴァイオリンで一等賞を得た。ヴァイオリニスト、ピアニスト、指揮者、作曲家として活躍し、このシリーズではヴァイオリニストとしての主要録音はすべて聴ける。ピアノのセリニー・シャイエ=リシェ(1884-1973)はパリ音楽院でラウル・ピュニョ(1852-1914)に師事し、1896に14歳で一等賞を得た。彼女は1926年にエネスコに出会い以後何度も共演している。ヴァイオリンのクリスチャン・フェラス(1933-1982)はパリ音楽院出身、1946年に一等賞、1948年にオランダのスヘフェニンヘン国際コンクールに優勝、1949年にエネスコの指導を得て、ロン=ティボー国際コンクールで 2位に入賞した。その後ソリストとして目ざましい活躍をしたが、1982年50歳の誕生日を迎える直前に死去した。フルートのジャン=ピエール・ランパル(1922-2000)は医学をめざしたが大戦のためパリ音楽院でフルート科に入りわずか5ヶ月で一等賞を得た。音楽院ではガストン・クリュネルに師事した。1947年にジュネーブ国際コンクールに優勝しソロ活動を始めた。フェラスが19歳、ランパルが30歳の時の録音。