78CDR-3415
ベートーヴェン:七重奏曲作品20
イエノ・レナー(ヴァイオリン)
シャーンドル・ロート(ヴィオラ)
イムレ・ハルトマン(チェロ)
クロード・ホブデイ(コントラバス)
チャールズ・ドレイパー(クラリネット)
オーブリー・ブレイン(ホルン)
エルネスト・W・ヒンチクリッフ(バスーン)
英 COLUMBIA LX109/113
(1930年3月4日録音)
レナー弦楽四重奏団のメンバーに3人にイギリスで活躍していた3人の名管楽器奏者にコントラバス奏者を加えたベートーヴェンの七重奏曲。レナー四重奏団は1918年にブダペスト音楽院出身の4人によって結成された。ヴァイオリンのイエノ・レナー(1894-1948)、ヴィオラのシャーンドル・ロート、チェロのイムレ・ハルトマンは同年代、1920年にウィーンでデビューした。デビュー前の2年間は田舎の村で共同生活をして1日12時間の練習を重ねたと伝えられる。1922年にロンドン・デビュー、同時にイギリス・コロンビアの専属アーティストに迎えられた。クラリネットのチャールズ・ドレイパー(1869-1952)はイギリスのサマーセットシャーの生まれ、ロイヤル・アカデミーやギルド・ホール音楽校の教授をつとめ、イギリスのクラリネット界の祖父と尊敬された。ホルンのオーブリー・ブレイン(1893-1955)は有名なホルン奏者デニス・ブレイン(1921-1955)の父親。1911年にロイヤル・アカデミーで奨学金を受け、同年新交響楽団の首席に就任。翌1913年には大指揮者アルトゥール・ニキシュ指揮ロンドン交響楽団の北米楽旅に参加した。1923年からロイヤル・アカデミーで教鞭をとった。生徒の一人が息子のデニスだった。