78CDR-3414
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)
仏 DECCA GAG 1955/7 (英DECCA AK1955/7と同一録音)
(1948年6月17 & 27 日ロンドン NW6、DECCA スタジオ録音)
アルフレード・カンポーリ(1906-1991)はイタリア生まれ。5歳の時、両親と共にイギリスに移住し、1923年にロンドンのウィグモア・ホールでデビューした。メルバ(1861-1931)やクララ・バット(1872-1936)などの大物歌手とツアーをする一方、自分の名前を冠したサロン・オーケストラを作りBBC放送やレコード録音で活躍した。第2次世界大戦後はクラシックの演奏家に返り咲き、英デッカの看板アーティストになった。1960年と1966年に日本公演を行い、66年にはキングレコードの第1スタジオで作曲家でピアニストの和田則彦氏と日本歌曲からの編曲2曲を含む11曲のヴァイオリン名曲集を録音し、1971年にイギリスでも発売された。このバッハは第2次世界大戦後間もなく録音されたもので、ストラディヴァリウスの名器 "ドラゴネッティ" の音色とカンポーリの歌心が堪能できる。忘れられつつある名演奏家の記録として後世に伝えたい録音としてこのシリーズに組み入れた。