78CDR-3353
シューベルト:
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第3番ト短調作品137-3 D408
ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番ト短調作品137-1 D384
ロンド
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
タッソ・ヤノプロ(ピアノ)
仏 DISQUE GRAMOPHONE DB11103/4
(1944年5月28日パリ、ペルーズ・スタジオ録音)
第2次世界大戦下のパリでの録音。ジャック・ティボー(1880-1953)は20世紀前半に活躍したフランスの大ヴァイオリニスト。ボルドー出身で1893年からパリ音楽院のマルタン・マルシック(1848-1924)に師事し、1896年16歳で一等賞を得た。生活のためにカフェのコンセール・ルージュで弾いていたところを指揮者のエドゥアール・コロンヌ(1836-1910)に見いだされ楽員に採用された。そのとき、ティボーの親友で後にパリ音楽院の教授になったジュール・ブーシュリ(1877-1962)もコロンヌの楽員になった。1905年にピアノのアルフレッド・コルトー(1877-1962)、チェロのパブロ・カザルス(1876-1973)とトリオを結成し1930年頃まで活動した。ティボーは1923年と1936年に来日、1953年の3度目の来日時、乗っていたエール・フランス機がアルプスの支峰スメ山に激突し死亡した。享年72歳。この録音と同日に録音されたラヴェルとフォーレの小品2曲は78CDR-3149で出ている。