33CDR-3344
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125 「合唱」
ブルーノ・ワルター指揮
コロンビア交響楽団
エミリア・クンダリ(ソプラノ), ネル・ランキン(メゾ・ソプラノ),
アルバート・ダ・コスタ(テノール), ウィリアム・ウィルダーマン(バス)
ウェストミンスター合唱団(ウォーレン・マーティン= 合唱指揮)
米 COLUMBIA M2S-608
(録音: 1959年1月19, 21, 26, 29 & 31 日ハリウッド,アメリカン・リージョン・オーディトリアム,第1-3 楽章& 4月6 & 15 日ニューヨーク, セント・ジョージ・ホテル、ボールルーム, 第4楽章)
ブルーノ・ワルター(1876-1962)はドイツ出身の大指揮者。ベルリンのシュテルン音楽院を卒業後ピアニストとしてデビュー、その後指揮者に転向した。1894年ケルン市立歌劇場でデビュー、1896年ハンブルク歌劇場へ移った。そこで音楽監督だったグスタフ・マーラー(1860-1911)と出会い交友を深めた。以後ワルターはウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ベルリン市立歌劇場、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団などの楽長、音楽監督を歴任した。1938年オーストリアがナチス・ドイツに併合されると迫害を避けてフランス、スイスを経てアメリカに逃れた。この録音はステレオ・レコードが開発されたのを期に、既に引退していた巨匠ワルターを起用して録音されたもの。第1楽章から第3楽章が当時ワルターが住んでいたロサンジェルスで行われ、第4楽章はニューヨークで録音された。録音当時ワルターは82歳だった。復刻はLPレコードの持つ音を、ありのままに引き出すことを意図した。