33CDR-3333
モーツァルト:
ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調 K.218
ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453
アレクサンダー・シュナイダー(ヴァイオリン)(K.218)
ラルフ・カークパトリック(18世紀ピアノ)(K.453)
アレクサンダー・シュナイダー指揮
ダンバートン・オークス室内管弦楽団
米 HAYDN SOCIETY HSLP 1040
(1951年3月ニューヨーク、30丁目コロンビア・スタジオ録音)
ヴァイオリンのアレクサンダー・シュナイダー(1908-1993)はリトアニアのヴィルナ生まれ。1932年から1944年、1955年から1967年にブダペスト四重奏団に在籍し、それ以外の期間はシュナイダー弦楽四重奏団やソリストとして活躍した。ラルフ・カークパトリック(1911-1984)はアメリカの音楽学者、鍵盤楽器奏者。ハーヴァード大学卒業後ヨーロッパ各地に留学し、1933年から34年にザルツブルクのモーツァルテウムで教鞭をとったこともある。1940年エール大学教授に就任、シュナイダーとのデュオではJ.S.バッハ、ヘンデル、モーツァルトのソナタの録音を残している。ここではカークパトリックはジョン・チャリス(John Challis)が復元した18世紀ピアノを弾いている。典雅な響きが心を打つ。ダンバートン・オークスはワシントンD.C.の地名。ストラヴィンスキーがこの名を冠した室内オーケストラのための協奏曲(1938年)に作曲した。この室内管弦楽団は1950年代に幾つかの録音を残している。シュナイダーはJ.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(33CDR-3307)と無伴奏ヴァイオリン・パルティータ(33CDR-3308)、カークパトリックはJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(33CDR-3322)が稀少な初期LPからの復刻で出ている。また二人が共演したヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ集(33CDR-3327)も出た。