78CDR-3271
ドビュッシー:チェロ・ソナタ(1915)
キャプレ:小さな黒ん坊の踊り-「エピファニ」より
モーリス・マレシャル(チェロ)
ロベール・カザドシュ(ピアノ)
日 COLUMBIA J7795/6(仏 COLUMBIA LFX85/6 と同一録音)
(1930年6月3日パリ録音)
モーリス・マレシャル(1892-1964)はフランスの名チェリスト。パリ音楽院でチェロをジュール・レブに、室内楽をルフェーブルに、指揮法をポール・デュカに学び1911年に一等賞を得た。マレシャルは第1次世界大戦(1914-1918)に従軍、戦後の1919年にコンセール・ラムルーにソリストとしてデビューした。以来世界中を楽旅し、日本にも何度か来訪し、日本コロムビアにも録音したこともある。ここに収録されたキャプレ:「エピファニ」の初演者でもあった。ピアノのロベール・カザドシュ(1899-1972)はパリ音楽院でルイ・ディエメール(1843-1919)に師事し、1913年に一等賞を得た。カザドシュ家はパリの高名な音楽一家。甥のアンリとマリユスはカペー弦楽四重奏団の初期のメンバーで、カザドシュ邸でしばしばリハーサルをしていた。1921年女流ピアニストのガブリエル・ロートと結婚、夫人はギャビー・カザドシュ(1901-1999)の名で活躍する。第2次大戦中はアメリカで過ごしニュージャージー州プリンストン大学で教鞭を執っていた。これはカザドシュの初期の録音で貴重。マレシャルはこのシリーズでラロ:チェロ協奏曲(指揮=ゴーベール)(78CDR-3135)が出ている。