78CDR-3190
モーツァルト(シュナーベル&フレッシュ編曲):
ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調 K.454
エリカ・モリーニ(ヴァイオリン)
ルイス・ケントナー(ピアノ)
英 HIS MASTER'S VOICE DB1429/31
(1929年12月12日ベルリン、ジングアカデミー録音)
この曲の世界初録音。エリカ・モリーニ(1904-95)はオーストリア生まれの女流ヴァイオリン奏者。8歳でウィーン音楽院に入学を許され、オトカル・シェフチーク(1852-1934)に師事した。1916年にアルトゥール・ニキシュ(1855-1922)指揮ゲヴァントハウス管弦楽団と共演してデビューした。1938年にアメリカの移住し1976年に引退するまで活躍した。彼女はハイフェッツも一目置く技巧家だったことはあまり知られていない。モリーニは機械式録音時代から多くの録音を残した。ピアノのルイス・ケントナー(1905-87)はオーストリア生まれのピアニスト、1935年にイギリス国籍を得た。このSPレコードのレーベルにはドイツ名でLUDWIG KENTNERと記されていた。この演奏に使用された楽譜は大ピアニスト、アルトゥール・シュナーベル(1882-1952)とヴァイオリンの名教師カール・フレッシュ(1873-1944)の校訂版が使用されている。また原盤番号の末尾のTの文字は、ジングアカデミーから電話回線で送った音声信号をエレクトローラの録音室でカットしたことを意味する。