78CDR-3183
ラモン・モントーヤ/フラメンコ・ギターの神様
ソレア
ラ・ローザ
グラナイーナ
タランタ
シギリーヤス
ファンダンゴス
ブレリアス
ロンデーニャ
グァヒーラ
タンゴ(マヨールとメノール)
マラゲーニャ
ファルーカ
アレグリアス
ミネーラ
ラモン・モントーヤ(ギター)
仏BAM 101/6
(1936年パリ録音)
LP時代日本コロムビアから発売されていた「フラメンコ・ギターの神様/ラモン・モントーヤ」(XM-30-AM)と同一演奏。これは12インチ盤6枚組のオリジナルSP盤からのダイレクト・トランスファーである。ここの第2曲(ラ・ローザ)と第11曲(マラゲーニャ)はLPには入っていなかった。ラモン・モントーヤはマドリードのジプシーの家系に生まれた。父親もギターを弾いたが、息子のラモンに教えることはなく、ラモンは町をさまよう盲目の楽士について歩いた。成長するとフラメンコ酒場のギタリストにテクニックの手ほどきをうけ、そのギタリストが亡くなるとその後釜にすわり、様々な歌い手の伴奏を務めて腕を磨いた。ラモンはクラシックギターにも深い憧憬を抱き、近代ギターの父と呼ばれたターレガの弟子のミゲル・リョベートに私淑し、多くのものを自己のフラメンコ奏法に取り入れた。この録音は1936年にパリのボワト・ア・ミュジーク社が録音したもの。それまで歌の伴奏だったギターを単独で扱った最初の録音と目されるもの。上記の理由から是非ともクラシックギターの人達にも是非聴いていただきたいアルバム。ミゲル・リョベートは本シリーズの「スペイン・ギター音楽-世界九大ギタリスト演奏」(78CDR-1163)に入っている。聴きどころは①の "ソレア" でギター・ソロでありながらその裏にカンテ(歌)が息づいているように聞こえる。