78CDR-3165
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58
クララ・ハスキル(ピアノ)
カルロ・ゼッキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
英 DECCA AK1944/7
(1947年7月7日ロンドン、キングズウェイ・ホール録音)
ピアニストのクララ・ハスキル(1895-1960)はルーマニアのブカレスト生まれ。1901年6歳でブカレスト音楽院に入った。1902年ルーマニア女王エリザベスの奨学金を得て、ウィーンでリヒャルト・ロベルトの下でピアノ学んだ。同じころウィーンには神童ジョージ・セル(1897-1970)がいた。ハスキルはピアノと一緒にヴァイオリンも学んだ。1905年パリに赴きフォーレに出会った。1907年パリ音楽院に入り最初にコルトー(1877-1962)のクラスで学び、その後ラザール・レヴィ(1882-1964)に師事した。1909年ジャック・ティボーが主宰した"若い音楽家のためのコンクール" のヴァイオリン部門で一等賞を得た。一方音楽院のピアノ部門ではアリーヌ・ファン・バレンツェン(1897-1981)とユーラ・ギュレール(1895-1981)についで二等賞にとどまったが、1910年に一等賞を得た。1912年にブゾーニ(1886-1924)やパデレフスキ(1860-1941)に出会い影響を受けた。1934年に初レコード(仏ポリドール)録音をした。指揮者のカルロ・ゼッキ(1903-1984)はローマ生まれのイタリアの指揮者。最初はピアニストだったが後に指揮者に転向した。この録音はハスキルの英デッカへの初録音。同時期にシューマンの森の情景(78CDR-3192)も同レーベルに録音した。ffrr録音。