78CDR-3164
ラヴェル:ボレロ
シャルル・ミュンシュ指揮
パリ音楽院管弦楽団
英 DECCA K1637/8
(1946年10月10日ロンドン、
ウォサムストウ・アセンブリー・ホール録音)
指揮者のシャルル・ミュンシュ(1891-1968)はストラスブール生まれ。生家は音楽一家でアルバート・シュヴァイツァー(1875-1965)の甥にあたる。生地の音楽院でオルガンを学んだ後パリに出て、リュシアン・カペー(1873-1928)についてヴァイオリンヲ学び、後にベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)に師事した。1926年からライプツィヒ音楽院の教授に就任、1925年から32年にはゲヴァントハウス管弦楽団のソロ第一ヴァイオリンもつとめ、ブルーノ・ワルター(1876-1962)やヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)の指揮のもとで演奏し、指揮法も身につけた。パリに戻って1935年にパリ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者としてデビュー、1936年にはエコール・ノルマルのヴァイオリン科教授に任命された。1938年にはパリ音楽院管弦楽団の指揮者に迎えられ、1939年には同音楽院の指揮科の教授に任命された。1938年から1945年までパリ音楽院管弦楽団の指揮者をつとめた。1949年にニューヨーク・フィルとさらにボストン交響楽団と全米ツアーをし、クーセヴィツキー(1874-1951)を継いでボストン交響楽団の正指揮者になり1962年までつとめた。この録音は1946年パリ音楽院管弦楽団とのイギリス公演中の録音で英デッカ社への初録音。英デッカのffrr録音が本格的に胎動しはじめた頃の素晴らしい録音で、音楽院の名手たちのこぼれるばかりの妙技が聴ける。
※78CDR-1163は、DSD録音による再発は行なわず、従来商品でシリーズを継続いたします。78CDR-3163は欠番となります。