78CDR-3148(試聴はスークです)
クライスラー:グラーヴェ ハ長調(W.F.バッハのスタイルによる)
スーク:ウン・ポコ・トリステ/「4 つの小品」作品17より第3曲
ジネット・ヌヴー(ヴァイオリン)
ブルーノ・ザイトラー=ヴィンクラー(ピアノ)
独 ELECTROLA DB4577
(1938年ベルリン録音)
ジネット・ヌヴー19歳の初録音盤。ジネット・ヌヴー(1919-1949)はジョルジュ・エネスコ(1881-1955)にヴァイオリンの手ほどきを受けた後、11歳でパリ音楽院のジュール・ブーシュリ(1877-1962)のクラスに入り、8カ月後に一等賞を得た。この8カ月という短期間はヌヴー受賞の50年前にヴィエニャフスキ(1835-1880)が打ち立てた記録と同じだった。その後ベルリンでカール・フレッシュ(1873-1944)のもとで研鑽を積んだ。1935年ワルシャワで開かれたヴィエニャフスキ・ヴァイオリン・コンクールに16歳で参加し、180人の競争者に勝ち抜き優勝した。その時の第2位はソ連から参加した27歳のダヴィド・オイストラフ(1908-1974)だった。ヌヴーは1949年アメリカに向かう航空機事故で30歳の生涯を閉じた。このシリーズでシベリウス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-3017)、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(78CDR-3003)、スーク:4つの小品(78CDR-3063)、R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3076)が出ている。