78CDR-3129
ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調作品21
エトヴィン・フィッシャー(ピアノと指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
独 ELECTROLA DB7657/8
(1942年10月19-22日ウィーン録音)
エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)はスイス生まれで、主にドイツで活躍したピアニスト、指揮者で教育者でもあった。ベルリンでリストの最後の弟子だったマルティン・クラウゼに師事した。1933年にEMI のアーティストとなり、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」全曲の世界初録音を行った。フィッシャーは協奏曲の演奏では独奏と同時に指揮をする「弾き振り」の演奏法を現代に復活した。この録音も自らの指揮による「弾き振り」である。第2次世界大戦下のウィーン録音で超希少盤。第2楽章のカデンツァがことのほか美しい。終楽章は戦争終結の願いをピアノにぶつけるように突っ走る激しさがある。