78CDR-3106
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110
エトヴィン・フィッシャー(ピアノ)
独 ELECTROLA DB3707/8
(1938年ロンドン、アビー・ロード第3スタジオ録音)
エトヴィン・フィッシャー(1886-1960)はスイスのピアニスト。バーゼル音楽院で学んだ後、ベルリンに出てリスト(1811-86)の高弟マルティン・クラウゼ(1853-1918)に師事した。1930年ベルリン高等音楽院の教授になり、一方演奏家としても活躍した。1942年スイスに戻り、ソロ活動に加えヴァイオリンのクーレンカンプ(1898-1948)、後にヴォルフガング・シュナイダーハン(1915-1990)、チェロのマイナルディ(1897-1976)とフィッシャー・トリオを結成した。フィッシャーのベートーヴェンの演奏は同時代に活躍したバックハウス(1884-1969)やシュナーベル(1882-1951)には無い "心の内に燃えさかる感情の炎" が見える。