78CDR-3080
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第6番変ホ長調 K.268(365b)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
マルコム・サージェント指揮
管弦楽団
米 VICTOR 6744/6(英HIS MASTER'S VOICE DB1018/20と同一録音)
(1927年2月23日ロンドン、クイーンズ・ホール録音)
20世紀フランス最高のヴァイオリニストのジャック・ティボー(1880-1953)が生涯コンサート・プログラムに載せた協奏曲。ティボーの電気録音時代の最高傑作。息づまるような名演奏を繰り広げている。ヴァイオリン協奏曲第6番はモーツァルトの死後8年目の1799年にヨハン・アントン・アンドレによって楽譜が出版された。モーツァルト時代にミュンヘンで活躍したヴァイオリニスト、ヨハン・フリートリヒ・エックがモーツァルトから手渡された楽譜にもとづいて自分で加筆し、さらにモーツァルトの弟子のフランツ・ジュスマイアー(1766-1803)が筆を加えたという。ジュスマイアーはモーツァルトの最後の作品「レクイエム」を補筆完成させた人物。学者間では第2楽章は疑わしいが、他の楽章はモーツァルトの作品であるという説だったが、現在では疑わしい作品としてモーツァルトの作品表から除外されている。このシリーズではベルギーの巨匠アルフレッド・デュボワの演奏(78CDR-3054)も出ている。