78CDR-3054
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第6番変ホ長調 K.268(365b)
モーツァルト=ブルメスタ-編:メヌエット-ディヴェルティメント第17番 K.334より
アルフレッド・デュボワ(ヴァイオリン)
デジレ・ドゥフォー指揮
ブリュッセル王立音楽院管弦楽団(協奏曲)
フェルナン・ゴーヤン(ピアノ)(メヌエット)
仏 COLUMBIA LFX201/3
(1931年6月12日録音)
アルフレッド・デュボワ(1898-1948)はアルテュール・グリュミオー(1921-1986)の師として知られている。デュボワはウジェーヌ・イザイ(1858-1931)に師事し、1920年のヴュータン賞を受賞、ソリストとしてデビューした。1927年に母校ブリュッセル王立音楽院の教授に就任、ピアノ三重奏団や弦楽四重奏団のリーダーもつとめた。このヴァイオリン協奏曲第6番はモーツァルトの死後 8年目の1799年にヨハン・アントン・アンドレによって楽譜が出版された。モーツァルト時代にミュンヘンで活躍したヴァイオリニスト、ヨハン・フリートリヒ・エックがモーツァルトから手渡された楽譜にもとづいて自分で加筆し、さらにモーツァルトの弟子のフランツ・ジュスマイアー(1766-1803)が筆を加えたという。ジュスマイアーはモーツァルトの最後の作品「レクイエム」を補筆完成させた人物。モーツァルト学者の間では第2楽章は疑わしいが、他の楽章はモーツァルトの作品であるという説だったが、現在では疑わしい作品としてモーツァルトの作品表から除外されている。デジレ・ドゥフォー(1885-1960)はベルギーのガンに生まれた指揮者。1943年から1947年シカゴ交響楽団の指揮者を務めた。デュボワはこのシリーズでヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番作品37(78CDR-3013)、フランク:ヴァイオリン・ソナタ(78CDR-3201)で出ている。