
78CDR-3053
ハイドン:ハープシコード協奏曲ニ長調作品21 Hob. XVIII-11
ハイドン:ピアノ・ソナタ第36番嬰ハ短調からメヌエット&ドイツ舞曲
ワンダ・ランドフスカ(ハープシコード)
ウジェーヌ・ビゴー指揮 管弦楽団
英 HIS MASTER'S VOICE DB8782/4
(1937年4月19日パリ録音)
ワンダ・ランドフスカ(1879-1959)はポーランドのワルソー生まれ。20世紀最高のハープシコード奏者。彼女はピアニスト、音楽学者、教授で1900年から13年間パリのスコラ・カントルムで教鞭をとった。二列の鍵盤と七個のペダルを有する自分のハープシコードをパリのプレイエル社に作らせ、生涯この楽器を使用した。1940年フランス国籍を得たが、1941年ドイツ軍のフランス侵攻によりアメリカにのがれた。パリに残したハープシコードは後にアメリカ軍によって彼女の手元に送られた。このハイドンはランドフスカが58歳の録音。指揮者のウジェーヌ・ビゴー(1888-1965)はパリ音楽院出身。シャンゼリゼ劇場の指揮者を経て1923年パリ音楽院管弦楽団、1928年フランス放送管弦楽団、1935年ラムルー管弦楽団、オペラ・コミックの指揮者を歴任。パリ音楽院の指揮科の教授も務めた。SPレコードの録音も多い。ランドフスカはこのシリーズでJ.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(78CDR-1073)、フランソワ・クープラン:クラヴサン曲集(78CDR-1081)とピアノによるモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」(78CDR-1117)が出ている。