78CDR-3029
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調作品1-13
ミシェール・ブーシノー(ヴァイオリン)
モーリス・フォール(ピアノ)
仏 PATHE PDT 246/7
(1951年6月16日パリ、アルベール・スタジオ録音)
ミシェール・ブーシノー(1929-)はパリ音楽院で名教授ジュール・ブーシュリ(1878-1962)に師事し、1953年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で入賞した。この年のコンクールの創設者のジャック・ティボー(1880-1953)が審査員を務めた最後の年になった。同年の9月に日本に向かう飛行機の事故でティボーは73歳の命を落としたからだ。コンクールの審査員の一人だったダヴィッド・オイストラフ(1908-1974)はブーシノーをソ連政府を説得し助手にした。この録音はコンクールの2年前のものでSPレコード末期の貴重なもの。ブーシノーのSPはこのヘンデルだけでLP時代の録音もごく僅かしかない。ジョルジュ・プレートル指揮のサン=サーンス:死の舞踏(EMI)の中でソロを聴くことができる。