78CDR-3022
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調 K.219
(カデツァ:ヨアヒム)
ヨーゼフ・ヴォルフスタール(ヴァイオリン)
フリーダー・ヴァイスマン指揮
ベルリン国立歌劇場管弦楽団
英 PARLOPHONE E109121/4 (原録音:独 ODEON O-7635/8)
(1928年9月15日&19日ベルリン録音)
ヨーゼフ・ヴォルフスタール(1899-1931)はウクライナのレンブルク(現リヴォフ)に生まれた。1912年13歳の時ベルリンの名教師カール・フレッシュ(1873-1944)につき厳格な指導を受け、3年後にデビュー。フレッシュは彼をオーケストラに入れ最初はゲオルグ・クーレンカンプ(1898-1943)の後任としてブレーメン・フィルのコンサートマスターになった。1921年にはスウェーデンのオーケストランのコンサートマスターを務めた後、1922年からフェレッシュのアシスタントとしてベルリンで後進の指導にあたった。1928年指揮者オットー・クレンペラー(1885-1973)の要請でベルリンのクロル・オペラのコンサートマスターに就任。1930年11月にインフルエンザに感染、それをこじらせて翌1931年2月、32歳で他界した。レコード録音は機械式録音の後期と電気式録音初期にある。このモーツァルトはベルリン・クロル・オペラのコンサートマスター就任の頃のもので、この曲の世界初録音だった。透明で銀色に光るヴァイオリンはSPレコード・ダイレクト・トランスファーだけで聴くことができる。