78CDR-3020
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61
(カデンツァ:H.レオナール)
アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
ウジェーヌ・ビゴー指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
仏 DISQUE GRAMOPHONE W1508/12
(1941年11月10-11日、パリ、アルベール・スタジオ録音)
アンリ・メルケル(1897-1969)はスペイン交響曲やサン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番のSPレコード録音で知られているフランスのヴァイオリニスト。1929年からパリ音楽院管弦楽団のコンサートマスターを勤めた後ソリストに転向した。このベートーヴェンはフランスがドイツの占領下だった1941年11月の録音である。フランスの名ヴァイオリニストだったレオナール(1819-1890)のカデンツァが聴ける唯一のレコードであろう。レオナールはティボー(1880-1953)、フレッシュ(1873-1944)、エネスコ(1881-1955)を弟子に持った名教師マルシック(1848-1924)の師にあたる。