78CDR-3005
ルクー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
アンリ・コック(ヴァイオリン)
シャルル・ファン・ランケル(ピアノ)
仏 POLYDOR 516549/52
(1932年録音)
この名曲の世界初録音盤である。この曲が日本で未だに人気があるのは、このSP盤に端を発している。ヴァイオリンのアンリ・コック(1903-1969)はベルギーのリエージュ生まれ、11歳でリエージュ音楽学校に入学、ヴァイオリン、ソルフェージュ、室内楽、和声学、音楽史の一等賞をとり、1928年からリエージュ音楽アカデミーでヴァイオリンの指導を始め、1932年から1967年までリエージュ音楽院の教授をつとめると同時に、リエージュ交響楽団のソロ・コンサートマスターをつとめた。骨太の筆致で奏でるルクーはSP時代のメニューインやLPのグリュミオーと一味違う。この演奏はLP時代も復刻盤がなかった初復刻。